皆さん、三鷹のジブリ美術館に行ったことはありますか?
2001年10月1日に開館したジブリ美術館は、2017年の16年目で、来場者が1000万人に達したそうです。
完全予約制でありますが、チケット発売時間の後、即刻売り切れてしまうほどの人気なのです。
そんな、ジブリ美術館では「食べるを描く。」という企画展示が行われています。
今回は、この企画展示について、魅力や詳細、実際に観覧した感想をまとめてみました。
「食べるを描く。」展とは?
2017年の5月27日から、新しい企画展示「食べるを描く。」は開催されています。
スタジオジブリの作品は、日々の営みをきちんと表現していることが特徴の一つですね。
その中で、記憶に残るものといえば、セリフ以外に、食事のシーンである人が多いのではないでしょうか。
『天空の城ラピュタ』の中で、パズーとシータが食べる”目玉焼きトースト”は見ているそばから作りたくなるほど、ほれぼれする食事です。
また、『千と千尋の神隠し』で千尋がハクにもらった”おにぎり”や、『ハウルの動く城』の中でハウルが作る”ベーコンエッグ”。
これらは料理とともに思い出すのはその食べっぷり。
それらの料理を食べるに至る経緯や、食べるしぐさ、会話に深いこだわりがあるのを映像から感じられますよね。
「食べるを描く。」展では、食べものが本物よりも美味しそうに見え、幸せな気分にさせてくれる食事のシーンがどのように描かれているのかについて紹介してくれます。
展示されている映画空間について
展示されているのは第1室と第2室でテーマは異なります。
まず圧巻なのは、展示室の入り口にある各スタジオジブリ作品の料理シーンの画面写真とずらりと並ぶおいしそうな料理の食品サンプルです。
訪れたジブリファンなら、だれでも食べてみたいと思った一品がそこに並んでいることでしょう。
そして、展示室に足を踏み入れれば、レトロなレストラン風の第1室です。
第1室では、食事シーンを貴重な絵コンテや原画などの資料で振り返ることができます。
絵コンテ上の食べる様子を通して、様々なキャラクターの感情の変化を感じられます。
それぞれの大切な食事場面の解説も読めば、そのシーンに込められている“真実”にも触れることができそうですよ。
また、噛み切る動作や箸さばきなど、観察力が欠かせない食べる動きのアニメーションを解説するだけではありません。
展示室内のダイニングテーブルには、お箸を準備してあり、自分の食べる動作をじっくり観察してみることで、体験型の展示会になっているのです。
次の間である第2室では、食事を作るシーンを取り上げています。
シータがおいしそうな食事を作り、船員が集まってくる『天空の城ラピュタ』のタイガーモス号の憧れのキッチンを、実物大で再現しています。
映画の空間に入り込んだかのようで、たのしそうですよ。
また、食事について描くことにより、背景となる暮らしの文化を描くことになるので様々な知識が必要となります。
それらの知識を好奇心で集めていけば、より映画を奥ゆかしく楽しむことへつなげられるのです。
そのため、参考図書などの紹介コーナーが設けられているのです。
さらに、この展示会では見えないところまでも再現し尽くしているのです。
色々な棚を開ければ、食材が隠れていたり、残飯が隠れていたりと、隅々までこの空間を堪能できるのです!
わくわくする空間であること間違いなしです。
見るだけではお腹が鳴る…そんなアナタのために!
見るだけでは物足りないという人に、お勧めなのが、実際に再現されたメニューがあるカフェです。
「食べるを描く。」展の期間中は特別メニューとして、以下のものがあります。
- 『ハウルの動く城』から「お城のベーコンエッグ」
- 『崖の上のポニョ』から「あらしの夜のハムラーメン」
- 『魔女の宅急便』から「ちっちゃなマダムのチョコレートケーキ」
テイクアウト商品では以下のものがあります。
- 「みんな大好きハムサンド」
- 「ハチミツ入りホットミルク」
ひとつの「おいしい」を生み出すために精密で膨大なレシピを練っているのは、映画だけでなく、このカフェでも同じ…だそうです。
どのメニューも贅沢品ではありませんが、懐かしさと優しさに溢れたホッとする味わいに仕上がっているようです。
チケットやアクセス方法は?
さて、気になるのはどうやって企画展示をみることができるか、ですね。
チケット入手方法
入場チケットは、日時指定の予約制です。
開館時間は、10時から18時(火曜休館)で、入場時間は1日4回となっています。
時間割は以下の通りで、入れ替え制ではないので、閉館時間までゆっくり楽しむことができます。
- 1回目入場 10時(10時30分までに入場)
- 2回目入場 12時(12時30分までに入場)
- 3回目入場 14時(14時30分までに入場)
- 4回目入場 16時(16時30分までに入場)
入場料は、大人・大学生1,000円、中高生700円、小学生400円、幼児(4歳以上)100円となっています。 この入場チケットはローソンチケットで購入できます。
http://www.lawson.co.jp/ghibli/museum/ticket/
毎月10日に翌月分を発売しており2018年5月分は、4/10発売です。
アクセス方法
◆公共交通機関をご利用の方
三鷹の森ジブリ美術館は、JR三鷹駅南口から玉川上水沿いをゆっくり歩いて約15分です。
玉川上水沿いには、美術館の方向を指し示す案内看板があります。
三鷹駅南口からコミュニティバスも出ており、利用すると約5分です。
2路線が開設されており、スタジオジブリがデザインしたバスも走っているので必見ですよ。
こちらのバスの料金は、大人:片道210円/往復320円、子ども:片道110円/往復160円となっています。
JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅、京王井の頭線井の頭公園駅からも、徒歩約15分です。
吉祥寺駅南口からは、調布方面行きの路線バスが2~5分毎に出ており、最寄りのバス停は「万助橋」です。
◆自家用車などをご利用の方
美術館敷地内外に専用の駐車場はありません。
自転車、約100台分の駐輪場は施設内にあります。
障害をお持ちの方で車をご利用の方は、事前に相談が必要だそうです。
◆施設設備
施設内はバリアフリーで、乳幼児連れ、お体が不自由な方、ご高齢の方にも過ごしやすいような造りになっています。
多機能トイレ、授乳室など完備しております。
いつまで開催されるの?グッズはないの??
2017年の開催当初は1年間の企画展示でしたが、評判の良さ、リピーターの声があり、半年間の延長が決まりました。
期間は2017年5月27日(土)~2018年11月(予定)となっています。
そして、おなじみのお土産店のマンマユートでは、「食べるを描く。」展関連のグッズを発売中です。
企画展のパンフレットだけでなく、ジブリめしをかたどったマグネットや、刺繍ブローチなどが販売されています。
特にマグネットはとても精巧にできていて、コンプリートしたくなる一品です。
魔女の宅急便のチョコケーキをデザインしたハンドタオルも可愛いですよ。
言った人の口コミは?写真撮影はOK?
ここでは、実際に行ってみた方の感想や、来館した際の注意点をおさえていきます。
以下が感想のご紹介です。
『ジブリ作品を彩る食べ物。本当に美味しそうな展示で、おなかペコペコ。』
『そして、食べ物の場面や描き方に込められたジブリの想いの一翼を知り、これからまた見方が変わりそうです。ごちそうさまでした!』
お腹が空く方が多くいるそうで、展示のさいごには心は満たされお腹は空かされるという複雑な状態に。
『昨日僕が一番好きな場所に行ってきました。もう…永遠に居られる』
『食べるを描く展ずっと行きたかったからほんとに幸せでした。ぜひ、腹ペコで行ってほしい。』
男女問わずにジブリファンにはよだれもののようですね。
『各映画の食べるシーンのコマと人物の動き、食事を通じて観客に伝えられる登場人物の心情の変化などが細かく説明されており、このシーンにこんなに深い意味があったのか!と驚きの連続でした。』
『展示を見た後はハムラーメンやハムエッグ、目玉焼きパンなど、食べたくなること請け合いです。』
カフェで食べられなくても、自宅に帰るまでジブリ飯への気持ちが残って、自然と手が動いてしまうのでしょうね。
さて、展示会ではどのようなことに注意した方がよいのか、口コミから参考にしてみるのはいかがでしょうか。
カフェの利用方法については以下のような意見があります。
『美術館の開館中は常に満席状態。長蛇の列ができています。いつも混んでいて入れたことがない、そんな方は、一番早い入館時間10時に入館し、11時のお店のオープン前に並ぶ、もしくは閉館1時間前頃からの来店をオススメします』
だそうですので、展示を見る日とジブリ飯を食べる日に分ける、もしくは、遅い時間の予約時間にチケットをとって食事をしてから展示を見る…といった対策が必要のようです。
あくまで、並びたくない人向けの方法ではありますが。
そして、ネット上には多くの写真が載っていますが、写真撮影は厳禁です。
企画展が始まる前の内覧会では写真を撮ることができたので、その写真がネット上に載っているのですね。
おわりに
ジブリ美術館の企画展示「食べるを描く。」展の内容やチケット情報などまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
情報を集めていくと、口コミも写真も多くあって、ジブリファンには懐かしく楽しい感情にあふれる企画展示かいなのだろうなあ…と思える仕掛けばかりのようです。
個人的にはラピュタでの食事が一番魅力的ですが、様々なニーズを持つファンに好まれる展示内容になっているので、期待大な展示会です。
ぜひ、きちんと食事をとってから展示を見に行ってくださいね。
お腹を減らす展示会にどうぞ、足をお運びください。