大事にしていた陶器が割れちゃった!
拾い集めて、捨てるしかないのでしょうか?
いえいえ、日本には「金継ぎ」があります!
金継ぎを施すことで、割れる前以上に素敵な器になっちゃうことも…?
どうやってやるのかな?初心者でも出来るのかな?
気になりますねぇ。
そこで今回は自分でできる金継ぎのやり方や道具を紹介しちゃいます!
こんなにカンタン! 自分でできる金継ぎ
金継ぎって聞いたことはあるけどなんだかよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
金継ぎというのは割れたり欠けたりしてしまった陶磁器の修復方法のこと。
破損部分を漆でくっつけて、金や銀でなどで装飾をすることで新たな美しさの演出にもなるのです。
難しく考えることはありません。
基本は割れたところを漆を接着剤にしてくっつけます。
継ぎ目の凸凹を埋めたり、欠けの部分を埋めたりした漆の“パテ”をならしたら金粉をつけて磨きます。
アレ? 2行で片づいちゃいました(笑)。
もちろん、金継ぎは伝統工芸ですから、すごい職人さんの技術にすぐに迫れるというワケではありません。
初歩的なテクニックでも十分楽しめて、それぞれに個性的な味わいを出せる、ということです。
金継ぎに必要な道具はこれだけ
案外簡単に始められそうな金継ぎですが、どのような道具があればいいのでしょうか?
接着用の漆と、それを塗る筆、隙間や欠けを埋めるときに使うヘラ、接着部分をキレイにするサンドペーパー、そして飾り用の金属粉。
基本の”き”の道具はこれだけです。
ヘラは割りばしなどで代用できますし、筆やサンドペーパーなどは100円ショップでも入手可能ですね。
問題は金属粉と漆ですね。
これは通販で買えます!
「金継ぎ 漆」「金継ぎ 金粉」等の検索ワードで探してみてくださいね。
ただし、注意していただきたいのが漆によるかぶれ。
必ずかぶれるというものでもないですが、肌に合わない場合かぶれてしまうこともありますので、手袋をするなどして直接触らないようにする必要があります。
また、材料によっては食品に触れない方が良いものや、口をつけない方が良いものも。
メーカーの表記にはよく目を通すようにしてください。
オススメ金継ぎセット&書籍
正直こまごました道具を集めるのは面倒…という方に朗報です。
初心者用にセットされた金継ぎのキットがあるのです。
これさえあれば、とりあえず最初の1個、継いじゃえますね。
こういったキットで物足りなくなったり、不便を感じたりする場合は、しかるべき道具にステップアップしていけば問題ナシです。
また、参考になる初心者向けの入門書として評価の高い書籍も紹介。
藤井漆工芸 金継ぎ「美」セット
藤井漆工芸 金継ぎ「美」セット(1セット)【藤井漆工芸】【送料無料】
金継ぎ 金繕いセット A345-A (株)目白
カジュアル金継ぎ スターターセット
おうちでできるおおらか金継ぎ 堀道広
金継ぎ一年生 本漆で、やきもの、ガラス、漆器まで直します 監修 山中 俊彦
金継ぎの手順を紹介した動画
難しそうな手順も、実際に見てみると、なんだかできそうな気がしてきます。
上で紹介した金継ぎのキットのメーカーが製作している動画や、金継ぎを愛してやまない方の動画、100円ショップの道具を使った動画などを紹介します。
金継ぎセットDIY (金繕い) -株式会社 目白
【金継ぎできるかな?】①欠けた平皿~漆で素地を固める Paint lacquer on the base
【金継ぎできるかな?】②欠けた平皿~漆パテを作る Make a putty
【金継ぎできるかな?】③欠けた平皿~漆パテで埋める Fill with putty
金継ぎできるかな?】④欠けた平皿~漆でペーストを作る Make lacquer paste
気軽にできる!簡単金継ぎ ~100均の道具類で~
そもそも金継ぎっていつからあるの?
室町時代から連綿と続く技術、金継ぎ。
物を大事にするエコとリサイクルの精神が確立された、物を捨てない文化の江戸時代に完成したと言われています。
また、茶の湯の文化が広まっていったのもこのころ。
茶の湯といえば、茶器ですよね。
思い入れのある茶器たちが、金継ぎの手法を用いて修復されながら、大事に大事に使われているのが目に浮かぶようです。
現代は壊れたらポイしておしまい、というものも確かに多いですが、一つのものを修復して大事に使ってみては?
自分で直したお茶わんやお皿には、きっと愛着がわいていくのではないでしょうか。
まとめ
めんどくさい?
たいへんそう?
金継ぎは案外簡単にできてしまう、エコでおしゃれな器の修復方法。
初心者用のセットも簡単に手に入って、わかりやすい動画やテキストもあるのです。
割れてしまった、欠けてしまった器たちが、金継ぎをすることで自分だけのオリジナルとしてよみがえってしまいます。
物を捨てずに済んで、大事な器がまたつかえて、しかもオシャレにオリジナルに復活! となればこれは一石三鳥!?
戸棚に気になる欠けがあるけれど思い入れがあって捨てきれずにいる、という器が眠っていませんか?
そんな器の存在を思い出した今が金継ぎの始め時かもしれません。
体験教室やワークショップなんかもあるので、参加してみるのもいいですね。