お風呂上りやプールの後に綿棒で耳かきをしたり、ふとした時に固めの耳かき棒を使って耳かきをして、耳垢に驚いたりした経験は誰にでもあると思います。
皆さんは、ずっと耳かきをしてしまった経験はありませんか?
私も耳かきが好きで、毎日お風呂上りにスッキリするまで耳かきをしてしまいます。
しかし、耳かきには、一種の「中毒」のような心理になってしまう人がいます。
今回は耳かきの正しいやり方や、適切な頻度をお伝えします。
どうして耳かきはやめられない?やめられない人の特徴と心理とは。
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ふとした時に耳にかゆみを感じて耳かきをし始めたら、気になって止まらなくなったことはありませんか?
耳かきをしすぎて血が出てしまったり、外耳炎などの炎症を引き起こしてしまったり。
耳かきは体にとって必要なことではありますが、やりすぎることはよくありません。
でも、どうしてやめられないのでしょう。
耳かきをやめられない理由はズバリ、「ストレス」です。
耳には、人にとって気持ちいいと感じる神経が通っています。
その神経を刺激されることで、気持ちが落ち着き、リラックスできる効果があります。
テレビを見たり、好きなことをしたりしているときなどのリラックスしているときに耳を触ってしまう人は要注意です。
精神的なストレスは、時に「痒み」のような症状を体にもたらします。
心理状態が「誰かに守ってほしい」「自分を守らなくては」といった保護心理になっていると、自分の心を安定させるために耳を触ったり、耳かきをしなくては落ち着かないなど、精神的なストレスを感じることになります。
耳かきはどれくらいの頻度が良いの?正しいやり方も紹介!
先ほどお伝えしたように、強いストレスを感じると反射的に耳かきをしてしまう人もいると思います。
しかし、実は耳かきのやりすぎは耳にとってよくないのです。
耳かきをしすぎることで怪我をしてしまうことは上で伝えた通りですが、私も毎日耳かきをすることで血が出たり、痛みを感じてしまったことがあります。
お医者さまには毎日やらなくていいと言われるのですが、やはり耳に入った水が気になって耳に綿棒を入れてしまって……。
では、どれくらいの頻度が良いのでしょうか。
耳かきは、「月に2~3回(2週間に1回程度)」でよいそうです。
人間の耳は、内耳(内側)から外耳(外側)に向かって細胞が動き、耳垢などを押し出す、自浄作用と呼ばれる仕組みが備わっています。
そのため、綿棒などで耳垢を出さなくてもある程度は自動で落ちてしまうのです。
でも、どうしても気になるときがあると思います。(私も、お風呂上りに水が入ったのが気になって、結局毎日やってしまうのです)
そういった場合は、次のことに気を付けて耳かきをするようにしましょう。
- 固い耳かき棒は使わず、必ず綿棒を使う
- 奥に突っ込むのではなく、痒みを感じたり、違和感がある部分にそっと当てるようにする
- ごりごりとひっかかず、そっと入れて、そっと引き抜く
- 長時間やらない
耳に細いものを入れ、がりがりとひっかいてしまうような行為は簡単に耳を傷つけ、外耳炎や中耳炎などを引き起こしてしまいます。
もし耳かきをしていて血が出て着たり、違和感があったらすぐに耳かきをやめ、耳鼻咽喉科の先生を受診するようにしましょう。
耳かきをしすぎるとどうなるの?耳が聞こえなくなってしまう可能性も!
私たちが生きていくうえで、耳かきという行為は実は必要ではない、とまで言われています。
それは、耳垢にも役割があるからです。
耳垢はご存知の通り、外耳道(耳の穴~鼓膜の間)にでき、外耳の皮膚を守ったり、耳の中に入ろうとする雑菌から外耳を守ったりする役割を担っています。
しかし、その耳垢を耳かきによって耳の奥に押し込んでしまい、結果外耳道がふさがってしまったり、狭くなってしまったりして耳が聞こえにくくなってしまうことがあります。
この症状を耳垢栓塞(じこうせんそく)といいます。
逆に、耳垢をとりすぎてしまうことで外耳道を保護してくれる耳垢がなくなり、耳の中があれて湿疹ができてしまう、外耳道湿疹(がいじどうしっしん)という症状も起こります。
その他にも、固い耳かき棒などで外耳道が傷つき、そこに細菌やカビが繁殖して痒みや痛みを引き起こす外耳炎(がいじえん)、外耳道真菌症(しんきんしょう)になってしまいます。
まとめ
- 耳かきをしすぎる原因は「ストレス」
- 耳かきは月に1~2回、気になるときは綿棒で優しく耳掃除をする。
- 耳かきをしすぎると、外耳炎や耳垢栓塞などの病気になってしまう!
ついついやってしまいがちな耳かきですが、あまりにもやめられないときは、耳かき以外に集中できることを見つけたり、意識的に耳かきをやめたり、耳の裏を冷やして痒みを感じにくくすることで耳かきの回数を抑えることができます。
耳に良いと思ってやっていた耳かきで耳の病気になってしまっては本末転倒です。
耳かきのやり方や回数を見直して、大切な耳を守りましょう。