お正月になると、テレビをにぎわせる「駅伝」。
駅伝って、別に駅を走っているわけではないのに、どうして駅伝なのか?と疑問に思ったことはありませんか?
また、駅伝という競技って、何気なく見ているけど実際どんな競技なのか知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
今回はそんな駅伝についてお伝えします。
どうして「駅伝」?名前の由来について
駅伝は、決められた区間の中を選手が走る長距離のリレーです。
駅伝の歴史は意外と古く、なんと日本最初の駅伝は1917年!
大会名は、「東京奠都(てんと)五十年奉祝東海道五十三次駅伝競走」というのですが、このときはじめて「駅伝」という競技名がつきました。
この駅伝大会の命名をしたのは神宮皇學館の武田千代三郎という人です。
命名の由来は江戸時代までさかのぼり、東海道五十三次における伝馬制(駅まで馬に乗り、ついた先の駅で馬を乗り換えること)から発想を得て、「駅馬」と「伝馬」から「駅伝」が生まれたとされています。
感動のタスキリレー!どうしてタスキを使う?
駅伝の見どころといえば、中継所ごとに行われるタスキリレーですよね!
全力を尽くして走ってきた走者から、次の走者へタスキがつながり、ゴールまで駆け抜ける様子は、たくさんの人の心を打つものです。
しかし、なぜタスキを使うようになったかといわれると、実のところははっきりしていないのです。
ただ、バトンではいけない理由としては
- 走る距離が長いため、手で持つものはフォームの乱れや疲労を引き起こすため
- 中継所がトラック内ではなく公道であることが多いため、受け渡しやすくするため
- 身に付けられて、長さが調整でき、なおかつ軽くないといけないため
の3つが主なものでした。
やはり駅伝といえば山を登ったり、海岸線沿いを走ったりとかなり過酷な状況がありますので、バトンのように「持っていないといけない」ものは不向きだったのでしょう。
身に付けられて、自分の体に合わせて調整できるタスキが主流なのはそのためだと思われます。
駅伝は何キロ走るの?どんなルールで走っているのか
駅伝の走る距離は大会によって様々ですが、国際陸上競技連盟(国際陸連)が定める国際レースでは別にフルマラソンと同じ42.195kmを6区間で走ることになっています。
6区間の距離の内訳は5 km、10 km、5 km、10 km、5 km、7.195 kmなどが主流です。
駅伝の中でも知名度の高い東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、217.1 kmを往路5区間、復路5区間で走ります。
ルールも大会によって様々ですが、例えば日本陸上競技連盟が定める駅伝競走規準であれば、タスキについてこんな決まりがあります。
- 駅伝競走はたすきの受け渡しをする。たすきは布製で長さ1m600~1m800、幅6㎝を標準とする。
- たすきは、必ず肩から斜めに脇の下に掛けなければならない。
- たすきは必ず前走者と次走者の間で手渡さなければならない。
たすき渡しに際して、前走者がたすきを外すのは中継線手前400mから、次走者がたすきをかけるのは中継後200mまでをおおよその目安とする。
- たすきをチームが持参する競技会では、事前に大会本部において承認を得なければならない。
見てわかる通り、タスキの太さやかけ方まで、細かい決まりがあります。
他にも、繰り上げスタートといって、決まった時間内に前走者が中継所に来なかった場合、前走者を待たずにスタートできる決まりや、中継の際の立つ場所、並ぶ順番の決まりなど、かなり細かなルールが決められています。
特に箱根駅伝などのテレビ・ラジオ中継されるものもあるので、テレビ中継、アナウンスの決まりまで細かなルールが決められています。
ただ走っているように見えますが、その実しっかりとした「陸上競技」であることがうかがえますね。
タスキに懸ける思いとは。
引用元:https://www.iza.ne.jp/kiji/sports/photos/180103/spo18010312280021-p2.html
最近、女子駅伝の大会で足を骨折しながら中継所に入った選手が話題となりました。
陸上競技はそのほとんどが個人戦で争われます。
自分が努力した結果が自分に戻ってくる競技です。
しかし、駅伝競走は違います。
自分がタスキをつながなければ、チーム全体が失格になってしまうのです。
苦しい練習を共に乗り越えてきた仲間がこの先で待っている。
なんとしても中継所に行かなければ、このタスキをつながなければという強い気持ちが、あの感動を産んでいるのかもしれません。
まとめ
- 「駅伝」の由来は江戸時代にさかのぼる!
- 長距離を走るため、体にフィットして軽いタスキが選ばれた?
- 駅伝のルールは細かく決まっている!
- 駅伝は「団体競技」。思いの強さが競技の感動につながっている!
いかがでしたか。
毎年、お正月になるとにぎわう駅伝競走大会ですが、その裏ではたくさんの人の思いがつながって、ひとつの競技となっています。
由来やタスキに懸ける思いを知って観戦すると、一味違う楽しみ方ができるかもしれませんね。