舞さん
このタブロイド紙、その名も「デイリーメール」。
舞さん
デイリーメールはイギリスの東スポだという評価がつくほど。
いくつかの記事と評判をもとにデイリーメールを見ていきましょう。
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デイリーメールは…?信頼できる…?
結論として、まずデイリーメールは、信頼して読むべき新聞ではないと考えて下さい。
1896年から始まったイギリスのタブロイド紙は、当時「多忙な人のための新聞」として、中間層をターゲットに発売されました。
読みやすく面白い、とした記事をモットーとしていましたが、発売当初伝統的な新聞人から「給仕による給仕のための新聞」と揶揄されるなどの評価を受けていました。
揶揄の表現はともかく、読者イメージとして軽くみられていたことは確かです。
また近年では、デイリーフェイル(失敗した)とあだ名が付けられてしまう始末。
批判そのものが、どこまでが真実かどうかは定かではありませんが、これほどの噂が広まっってしまうこと自体、問題がある言えますね。
なぜデイリーフェイルなのか
デイリーメールを疑う必要があると考えるのは、いったい何故でしょうか。
いくつかのデイリーメール問題をご紹介いたします。
Wikipedia問題
皆さんも使う事が多いかと思います。
インターネットで調べ物をすると、必ずと言っていいほどWikipediaの記事が出てきますよね。
Wikipediaは利用者(私たち一般人)からの書き込みで記事が出来上がっていきます。
この中では参考文献や参考記事などが紹介され、見出しから関連記事に飛ぶことも出来るなど非常に便利な情報源です。
もちろん、悪意なく間違ったことがのっていることもあるので注意が必要です。
英語版Wikipediaは出来る限り正しい情報を載せるために「潜在的に信用できない情報源」という枠組みを提示しています。
デイリーメールは、2017年その「潜在的に信用できない情報源」に信用できる情報源として扱わないと書かれることになったのです。
女性首相会談記事
2017年3月、「ブレグジットどころじゃない、レッグ(脚)ジットを制したのは誰だ!」と見出しを付けた記事を発行。
テリーザ・メイ首相とスコットランドの自治政府のニコラ・スタージョン首相がEU離脱とスコットランド独立をめぐり、激論を交わした会談だったのにも関わらず、足を主張する写真と見出しに「力強いリーダーに対する記事としてあまりにも下劣だ」などの批判が殺到しました。
名誉毀損で損害賠償
日本ではもちろんのこと世界にファンがいる、ハリーポッターの原作者`J.Kローリング’氏が2014年デイリーメールを名誉毀損で訴えているのです。
デイリーメールは同年「J・K・ローリングのシングルマザー時代の涙をそそる話は、彼女の面倒を見てくれていた信者をどのようにうろたえさせ、困惑させたか」と題した記事を書き、ローリングがシングルマザー時代に教会の信者からひどい扱いを受けていたと報じました。
しかしながら、J.Kローリング氏は否定。
そのあと損害賠償を請求することとなります。
この他にも、名誉毀損で訴えられる過去は何件にも及びます。
このように、記事の内容が嘘であったり憶測であると同時に、あまりにも軽薄で中身が伴っていないという事実があるのです。
読者の人々は?記事に寄せられたコメント
デイリーメールを日常的に目にしている人々はどんな意見を持っているのでしょうか?
・今は2017年だ。こんな性差別は歴史の中に葬らなければならない。デイリー・メールよ恥を知れ。(労働党のジェレミー・コービン党首)
・歴史はいつだって勝者の視点で書かれるもの。「敗者に口なし」なのが現状だよね。(偏った戦争記事を記載した時のイギリス人読者によるコメントより)
・覚えておこう: アメリカのメディアが嫌いでも、いつだってもっとひどいものがあるということを。(アメリカ人読者によるコメントより)
・16歳の娘に、「この記事は本物か」と聞かれた。たしかに、これが2017年の全国紙の政治記事だとは信じがたい。(労働党のリリア・グリーンウッド議員)
このように、日本人からだけではなく、様々な人たちから批判がでているのです。
番外編!なぜ東スポ?
なぜ日本の東スポなどという比喩がでてくるのでしょうか?
あまり東スポを読まない人もいるかと思います。
ここで、いくつかの記事をご紹介します。
カッパ来襲記事
記事の見出しは「千葉に!! カッパ来襲」。
サブ見出しに「市川市の民家ポストに手形」とありました。
記事によると、千葉県市川市のA氏宅の郵便受けに水かきのある5本指の手形がついていたと、ただそれだけの話です。
新聞の一面にこんな記事をのせるとは、と当時話題になりました。
デーブ・スペクターさん埼玉県出身説
1992年に高田文夫さんがネタで「デーブ・スペクターは埼玉県出身だ」と言ったのを「東京スポーツ」が大見出しで扱うという、なんとも軽薄な記事を記載。
しかし、これに対しデーブ・スペクターさんが怒るわけでもなくその`ネタ’にのっかる形になり、ユーモアな記事へと変わりました。
ちなみに、デーブ・スペクターさんはシカゴ出身ですよ。笑
裁判での「東スポ信用する人いない」発言
名誉毀損で訴えられた時に、「ウチの新聞の記事を信用する人間はいないから名誉毀損には当たらない」と東スポの記者自身が証言したといいます。
さらにそれが一審で認められてしまったというから驚きです。
第一審の判決で「東スポは新聞ではない。大衆週刊誌のようなものである。」と裁判所から`信用できない’と太鼓判をおされることになりました。
その後、第二審で「報道機関が自ら『記事を信用する人間はいない』と主張することは、報道機関としての存在そのものを自ら否定していることに他ならない」と、東京スポーツ側が敗訴したとか…。
結果がどうであれ、思いもよらない発言と判定に驚くばかりですね。
このような背景もあり東スポがデイリーメールと共に信用出来ない新聞として、比較される事となったのです。
デイリーメールや情報をどうとらえるのか?(まとめ)
- デイリーメールは簡単に読める記事重視
- スポーツや芸能ニュースがメイン
- 信頼の情報源としては扱えない
- イギリス人からの厳しい評価もあり
もちろん、全てが嘘ではありません。
その物怖じしない思いきった記事は、他には書けないとの評価もでるほどです。
大衆労働者向けの記事から始まり、今では半分以上の読者が女性という世間での認知度は侮れません!
日常での娯楽として、瓦版のように楽しむにはうってつけかもしれませんね。
しかし、記事の情報をもとに新たに発信することは控えるべきとも言えます。
新聞やインターネットを始め、様々な情報が飛び交う現代。
何を読み、何を楽しむかは私たちの自由です。
ぜひ情報を鵜呑みにし左右されすぎてしまわないよう、上手に付き合っていきたいですね。