相田みつをの「ありがとう」など感動する詩を紹介!優しい気持ちになれる名作ばかり!

長年、詩を書き続け、多くの人に響く言葉を聞かせてくれる相田みつをさん。

すとんと心に落ちる言葉の数々で、日々の心の疲れをいやしてみませんか?

今回は、代表作を独断と偏見でランキングし、お送りしたいと思います。

この記事を読めば、きっと優しい気持ちになれるはずです。

ありがとうだけじゃない!相田みつをさんの詩5選♪

詩などの言葉を詠んだ時、その受け止め方は人それぞれです。

私が受け止めた相田みつをさんの詩からのメッセージを感想としてご紹介しながら、有名で皆さんにも知ってほしい詩5選をご紹介したいと思います。

有名かなあ…と、私の好み順でランキングしてみました☆

第5位

『使ったところが強くなる 頭でもからだでも その反対 使わぬところは』

スポーツや筋力トレーニングを想像すると、最後の「使わぬところは」の後に言いたい言葉がはっきりと聞こえてくるような気がします。

そのように、からだ同様、頭も使わなければ弱くなります。

頭脳…という訳でもないと思うのです。

“心”を動かすような体験をし、誰かに“心”を動かされたり、反対に人の心を動かしたりすることで、

弱く折れやすい心ではなく、強く芯の通った心を持つことができる…そういった意味も込められているのではないでしょうか。

心身共に、芯の通った人間になりたい、そのような気持ちの現われのような詩ですね。

第4位

『うつくしいものを美しいと思える あなたのこころがうつくしい 』

ううーん、こう言える人になりたい!!

うつくしいもの、例えば何でしょう。

穏やかな表情で寝る愛しい人や、

澄んだ空気に包まれた早朝の、朝露に濡れた草原や、

自然にできた芸術的な雲や青い空。

ふとした瞬間瞬間の出来事、表情に気づける気持ちの余裕や視野の広さがある時でないと、うつくしいものにはなかなか気づけません。

気持ちに余裕や、モヤモヤしたものを抱えていると、空を見上げても美しく見えなく、朝露に濡れた草原をうっとうしく感じるでしょう。

心がうつくしく晴れている時に、きっと美しい物は見える。

だから、うつくしいものがたくさん見られる人の心は、うつくしいと言えるのですね。

第3位

『セトモノとセトモノとぶつかりっこするとすぐこわれちゃう どっちかやわらかければ だいじょうぶ やわらかいこころを 持ちましょう』

これは結構有名なのでは?CMでも使われていたフレーズですね。

確かCMでは、信号を渡る歩行者同士の方がぶつかる…といったシーンでしたが、どちらもムッとしていると、肩だけでなく、心がぶつかり争いを生みますよね。

しかし、どちらか一方が、ごめんなさいと謝る柔軟さを持っていたならば、そこに争いは生まれにくい。

硬いもの同士では争いごとが起きやすいですが、どちらかが柔軟に対応できることで、争いは起きず、うまくすれば相手も柔らかくなるという。

こういう人とのかかわり方の考え方を持っておくと、仕事でもプライベートでの人間関係にも生かせますよね。

人間関係で悩んでいるときには、一旦息をついて、やわらか~い心を持ってみるのもありなのだと、思うのです。

第2位

『枯れたすすきがまだ美しいのは いのちいっぱい一生けんめいに生きてきたからだ』

そもそも枯れたススキを美しいと思える心の持ち主は、物事や人のうつくしい面を見つけられるうつくしい心の持ち主なのでしょう。

一生懸命に生きてきた、うつくしい枯れたススキを、人間に置き換えてみるとどうでしょうか。

最初、枯れたススキを、高齢者とだけ思いましたが、よくよく考えてみると、死が近づいている人も同様なのかなと。

枯れたススキはその命の長さに関係なく、一生懸命に生きてきたからこそ、美しく枯れているのであって、それはお年寄りには限定されないなと思ったのです。

命のある限り、輝きを持って生き抜いたからこそ、枯れたその姿がうつくしい、そんなうつくしい生き方をしてみたいものです。

毎日を無駄に過ごすなってことですね。

第1位

『しあわせはいつもじぶんのこころがきめる』

これ、一番好きです。

不幸と思う時があるから、幸せを感じられると、私は思うのですが、それはすべて自分の心で決めているものですよね。

自分が物事をどうとらえるかで、幸不幸が決まってくるのであって、決して、誰かのせいで不幸になっている、とかではないのだな、と思いました。

自分が真に幸せなのかを、自問自答で問い詰めて、なにかひっかかることがあれば、それは“幸せ”とは言えないのかもしれません。

お付き合いしている人にどこか引っかかるところがあれば、うやむやにせずに、とことん真の幸せを追求すればよいと思います。

自分で決める力を持つことで、本当の幸せを見つけられ、つかむことができるのでしょうね。

相田みつをさんとはどういう人?

たくさんの詩を残している相田みつをさんですが、いったいどのような人生を生きてきた人物なのでしょうか。

基本情報からおさえていきましょう。

相田みつを

誕生日:大正13年5月20日(没:平成5年、享年67歳)

出身地:栃木県足利市

出身校:旧制栃木県立足利中学校(現:栃木県立足利高等学校)

短歌や書の道で生きてきて、曹洞宗の僧侶に師事し、その影響を大きく受けているそうです。

戦後には夜間学校の国文科を卒業したのち、芸術家として活躍されています。

30代には書に詩的な文章を交えて作風を確立し、個展をひらくように。

ご結婚されていて2人のお子さんも授かったようです。

しかし、個展をひらいても、家庭を支えるにはなかなか困難な経済状況が続いたそうです。

それが一転、50代の時に仏教学者の著者の紹介で知られるようになり、60歳で出した詩集『にんげんだもの』で、ブレイクしたのです。

惜しくも、67歳のときに脳内出血でこの世を去ることとなりましたが、相田みつをさんの言葉のパワーはすごく、東京国際フォーラムに「相田みつを美術館」ができるほど。

詩の内容がかざらない言葉でやわらかいので、色々なものとのコラボ商品でもヒットしやすいのでしょうね、没後20年以上経っていますがその人気は衰えていません。

もっと相田みつをの世界に触れたい方は

相田みつを氏が手がけた作品を集めた書籍等は多数存在します。

そんな中でも筆者のおすすめをいくつか紹介致します。

この作品を手がけた後、相田みつを氏が「いちばん書きたかったことが、いちばん自由に書けた」と コメントされたそうです。

詩一つ一つに解説がついていたりして、相田みつをワールド入門にはもってこいの作品となっています。

こちらはベスト盤になります。

独特の優しく分かりやすい言葉で綴られた詩を堪能することが出来ます。

 

他にも日めくりカレンダーやインテリアなど、相田みつを氏の作品は多数商品化されています。

ご自分にあったものを身近においてみてはいかがでしょうか。

おわりに

心に落ちるたくさんの言葉を紡いできた相田みつをさんの詩はいかがでしたでしょうか。

素敵な詩がたくさんありすぎて、ご紹介しきれない、というのが正直なところです。

もし、相田みつをさんに興味を持たれましたら、国際フォーラムの地下にある美術館へ足を運んでみてください。

足を運ぶのが難しければ、トイレに飾るようの日めくりカレンダーがお勧めです♪

トイレと言う、だれの目も気にする必要のない個室空間ですと、詩にある言葉の力をよく感じられると思うのです。(実体験済み)

相田みつをさんの詩で、みなさんの忙しい心が一時でも休まれることをお祈り申し上げます。