柔軟で筋肉痛になる原因は!?間違った方法で身体を壊さないために!

体が柔らかい人、例えばバレリーナを見ると、その柔らかさに驚愕しますよね。

試しに同じように開脚や前屈してみるものの、翌日起きたら、股関節や腰などに筋肉痛のような痛みがある!なんてことも。

そもそも、どうして体が硬いと、柔軟するときに「痛い」と感じるのでしょうかね?

その「痛み」は我慢してでも柔軟しないと、体は柔らかくならないのでしょうか。

今回は、柔軟による痛みの原因や、柔軟方法の良い・悪いポイント、悪い柔軟方法で行った場合のリスクをご紹介していきたいと思います♪

体が硬いと柔軟で痛みが出るのはなぜ?我慢した方がいいの?

NHKでは体が硬い人向けのストレッチ講座が放送されている程、柔軟は注目度の高い健康法なのです。

テレビ以外でも動画配信サイトでも閲覧数が多いのも特徴ですね。

それらを見ていると、体が硬い人は、特に、プロの指導によるポイントをおさえたストレッチが良いようなのです。

それは、体が硬いゆえに、間違った姿勢をとってしまうことで生じるリスクを回避するためです。

そもそも、一般的に言われる体が軟らかいとは、関節を動かせる範囲が大きいことを指します。

逆に、体が硬いということは、関節の動かせる範囲が小さいこと。

この、体が硬い要因には、2つの原因があります。

  • 靭帯が硬い
  • 筋肉が硬い

靭帯が硬いのであれば、時間をかければ伸ばすことができるので、15分ほどかければ、前屈している姿勢がさらに前屈できるでしょう。

しかし、筋肉には神経があるために、無理に伸ばし、筋肉を緊張させてしまうことで、痛みが生じるのです。

詳しく解説すると…

筋肉の緊張は、血行不良を起こし、老廃物も血液中の酸素も運びづらくします。

そのため、筋肉痛の原因でもある乳酸が貯まったり、筋肉の栄養源である酸素を供給できなかったりと、大渋滞が起こります。

そうした状態が、体を動かさないでいる方に起こっており、ひとたび柔軟を行うと、より筋肉の緊張が高まり、痛みが生じたり、増したりするのです。

つまり、痛みを我慢しながらやる柔軟は、「筋肉をほぐす=体を柔らかくする」のではなく、「筋肉をより緊張させる=体を硬くする」こととなっているのです!!!

無理な柔軟により、筋肉の緊張が高まると痛みが生じますが、「痛い!」と思う瞬間、さらに筋肉は体を守ろうとして筋肉を硬くするのです。

結論、柔軟による痛みの原因は『筋肉』。

『痛みを我慢する=体をかたくする』ことなので、痛みを生じない、気持ちいい範囲でのストレッチがベスト!という訳ですね。

悪いやり方の柔軟になっている?体への影響は?

悪い柔軟のやり方になると、体にはどのようなことが起きるのでしょう。

まず、筋肉を過緊張させることで、筋肉が断裂し、痛みを伴います。

その筋肉の断裂を続けていると、どんどんと硬くなっていく「石灰化」ということが起きます。

この筋肉の石灰化が起きることで、今までは体が硬いと言ってもまだまだ普通の生活ができた、という方が、体を動かしにくく生活に支障が出るレベルに達することにつながってしまうのです。

痛みを我慢してまで、筋肉を緊張させる柔軟は、ゆくゆく、体の自由までも奪ってしまうのですね…

それでは、悪い柔軟とはどのようなものなのでしょうか、3つのポイントでまとめてみました。

  1. まず、先ほどから述べているように、『痛い柔軟』ですね。
    何度も言いますが、痛くない程度がベストです。
  2. つぎに、『柔軟姿勢を長く保つ』ことです。
    柔軟と言うのは、30秒以上同じ姿勢をとっていると、そこからの効果はあまり上がらないようです。
    短い柔軟を何回も行うことがより良い柔軟になります。
  3. そして、体が硬い所を柔らかくしたいと言って、『苦手なやりにくい方法をやりまくる』ことです。
    この方法では、①『痛い柔軟』となることまちいがいなし。

実は、やりやすい方法での柔軟を先に行うことで、やりにくいと思っていた方法も自然と柔軟になってくるというのです。

柔軟をやりやすい方をやっていたおかげで、全身の筋肉の緊張が解けてくるのでしょう。

もう一度押さえておきますが、柔軟における悪いポイント3つ。

『痛い柔軟』

『長い柔軟』

『苦手な柔軟』

これらは避けて、より良い柔軟を行っていきましょう♪

体が硬い方向けの良い柔軟のやり方をご紹介♪

適切な柔軟体操を文章で説明しても、伝わりづらかったり、効果のない姿勢で行う柔軟になってしまいがちですよね。

そこで、動画閲覧サイトを活用してみましょう♪

この動画では、専門家が詳しく体現しながら説明してくれるので、鏡を見て自分で確認しながら行えそうですよ。

筆者としては、NHKの体が硬い人向け講座が一番お勧めです。

体が柔らかい人、中程度の柔らかさの人、重度のかたさの人、3種類のパターンで、どの程度できればOK!というのがわかりやすいのです♪

すでに放送は終了しているようなので、見られませんが、担当の先生である中野ジェームズ修一さんの著書として、その内容が出版されています!

ぜひ、一度手に取ってみて、体が硬い人でも柔らかくなれる方法を学んでみるのはいかがでしょうか。

おわりに

体が硬いから、痛みを我慢して苦手な姿勢の柔軟をしていた方には朗報な内容だったのではないでしょうか。

筋肉の痛みが、柔軟時の痛みであり、無理な柔軟による筋肉の緊張が、筋肉痛のように、後になっても残る痛みとなっていたのですね。

筋肉をやわらかくするには気持ちの良い程度の柔軟を、こまめに行い、普段の生活の中で体を伸ばしたり動かすことを意識することが大切です。

この記事で、皆様の柔軟ライフが充実しますように!!