最近、健康志向な方、ダイエット効果を狙っている方に流行っている「サバ缶」。
一度は口にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
味の好みは大きく分かれますが、青魚に含まれる栄養素はどの年代にも必要ですし、ダイエット効果も期待できるものばかり詰まっているのです。
しかし、食べすぎはかえって体に毒になる場合があります。
痩せやすくなる栄養素は含まれてはいますが、カロリーは高いので、食べすぎは逆に太る結果へつながるのです!
そこで、今回は、サバ缶の豊富な栄養素の紹介とともに、食べすぎによるダイエットへの逆効果の理由、適正とされる量などについて調べてみました。
これを読めば、サバ缶で正しく健康的なダイエットを送れるでしょう!!
サバ缶を食べすぎると太る?なぜ?他に問題は起きない?
ダイエット目的で食べている方も多いサバ缶がなぜ、ダイエット向きなのでしょうか。
それは含まれる栄養素にあります。
EPAやDHAといった栄養素にはコレステロール値を正常化させる働きがあり、中性脂肪を減らしてくれます。
また、代謝に関わるビタミンB群が多く、痩せやすい体づくりをサポートしてくれます。
このように、ダイエットに効果があるのは確かですが、注意してほしいのは、サバ缶は高タンパク質・高脂肪な食品であること!!
つまり、『食べれば痩せる』食品ではないのです。
むしろ、ただただ食べているだけでは逆効果の『太る食品』となってしまうのです。
これが食べすぎると太るの理由です。
カロリーが高いので、食べた分だけ消費する運動をしたり、食べすぎではない量を食べる必要があるのです。
さらに、サバ缶の食べすぎで怖いのは、含まれる栄養素の過剰摂取による健康被害です。
その原因は、【EPA】や【セレン】という栄養素。
サバ缶1缶あたりに含まれるEPAはおよそ2g。
厚生労働省の一日にとる量として推している量の2倍です。
もし、毎日1缶以上食べ続けた場合、副作用として以下の症状が出る場合があります。
- 吐き気
- 下痢
- 出血が止まりにくくなる
また、老化防止として注目されているセレンですが、摂りすぎることで以下の症状が出る場合があります。
- 爪の変形
- 脱毛
- 胃腸障害
- 疲労感・焦燥感
- 末梢神経障害
重症化すると、心筋梗塞や呼吸困難、腎不全になるという状態に。
サバ100gで、一日に必要なセレンの量の約3倍が摂取できます。
サバ缶の食べすぎだけではセレンの摂りすぎにはそうそうならないようですが、セレンは、カツオやマグロ、納豆などにも含まれているので、摂る量に注意は必要です。
あとは単純に、塩分が多く含まれますので、高血圧になる可能性はぐっと上がるでしょう。
このように、サバ缶の食べすぎは、ダイエットへの逆効果になるだけでなく、体の不調にもつながるので、やたらに食べる生活は禁物なのです。
適正な量はどれくらい??
それでは、適正な量とはどれくらいなのでしょう?
それは、生のサバであれば、片身(130g)、サバ缶であれば一日1缶。
しかし、サバ缶を食べる際には、毎日の摂取はオススメしません。
3日に1缶食べるペースが、健康的な生活につながります。
ちなみに、サバ缶の水煮1缶中の100gあたりのカロリーは170~180kcal。
大体、1缶の内容量は200g程度なので、360kcalくらいにはなりますね。
この水煮であればそこまでカロリーは高くありませんが、他の商品でオイルや味噌が含まれていると、糖質が多く含まれますので、カロリーは一気に上がります。
また、先ほども述べましたが、カロリーだけ見て、水煮缶をたくさん食べてしまうと、栄養素の副作用が出るので、食べすぎないことが大切なのです。
サバ缶の豊富な栄養素とは?
ここまで、サバ缶を食べすぎることによる悪影響を述べてきましたが、サバ缶は注目されるだけあって、きちんと体に良いことは証明されています。
豊富な栄養素と述べていますが、実際どれほど含まれているのでしょうか、挙げてみました。
- ビタミンD
- ビタミンB12
- EPA
- DHA
- ナイアシン
- セレン
ざっと挙げただけでもこれだけあるのですね。(これ以上に含まれています)
これらの栄養素により、以下の効果が期待できるそうです。
- ダイエット補助効果
- 生活習慣病予防
- 血液・血流の正常化
- 骨や歯の健康の維持・向上
- ストレス緩和・脳への栄養
それぞれを簡単に解説しますね。
ダイエットの補助効果
これは先に述べましたが、念押しでもう一度おさえておきましょう。
サバの脂に含まれるのが、EPAやDHA。
コレステロール値の正常化をサポートしてくれて、中性脂肪を減らすことができます。
また、ビタミンB群により、代謝を良くしてくれるので、痩せやすい体づくりにもなるのですよね。
ちなみに、EPAやDHAは、アレルギー体質の改善にも効果を出してくれるのだそうです。
生活習慣病予防
サバ缶を食べると、人の体の中では、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)というホルモンが出てくるそうです。
このGLP-1は、小腸から分泌され、血糖値を下げるインスリンの分泌を促し、血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌をおさえてくれます。
結果、中性脂肪の吸収を穏やかにしてくれ、ダイエット効果ともかぶりますが、生活習慣病につながる肥満を予防してくれるのです。
また、糖をコントロールしてくれるので動脈硬化の予防にも効果的なのです。
血液・血流の正常化
EPAは、コレステロールの正常化だけでなく、血液をサラサラにしてくれる作用もあります。
血液を作ってくれるビタミンB12により、血流もよくなるので、生活習慣病予防ともつながりますが、全身に栄養を生き渡せる血液を増やしてくれるのは、健康的な体づくりをしてくれます。
骨や歯の健康の維持・向上
カルシウムやマグネシウムなどの栄養素も豊富なので、骨を強くしてくれます。
ストレス緩和・脳への栄養
DHAには神経機能を活性化させてくれる作用があるので、認知症予防としての効果も期待できます。
また、ビタミン系には鬱をおさえられる効果もあるので、体へのストレスを緩和し、心を安定させてくれるので良質な睡眠も期待できるのです♪
以上のような生活習慣病予防だけでなく、心の栄養、脳への栄養にもなることを知ると、サバ缶の万能さを感じられますね。
しかし!本当に、食べすぎは禁物ですからね!!体にいい物は摂りすぎると毒になりますからね!!
おわりに
サバ缶にはたくさんの体によいことがありますが、食べすぎることは、
- カロリーの摂りすぎになり、ダイエットに逆効果になる
- 体の不調につながる
ということがわかりましたね!!
一回に1缶まで、3日に1缶という程度のサバ缶を楽しむことで、皆様の健康的なサバ缶ライフを過ごせますように!