今日は休みだー! …で、ついつい昼間から始めちゃうお酒。
解放感、優越感に罪悪感、いろんな感情のせいなのか、夜飲むよりも酔いが回るのが早い気がする!?
昼に飲んだ方がなんだか頭痛もツラい?
はたまた1人で、あるいはカップルで、昼のお酒を楽しみたいけどなんとなくためらいもあるという方も多いのではないでしょうか。
昼間のデートでお酒を飲む? 飲まない? と迷っている方も、「昼間から飲みたい!」と思うのってアル中なの? と心配している方も必読です。
昼と夜で、お酒の影響はこんなにも違う!? 昼のお酒に酔いやすい理由を教えます。
昼の酒は酔う?なぜ?
どういった時間帯に何を摂取するかという「時間栄養学」で、昼と夜の酒の作用の差の説明がつきます。
2017年ノーベル医学生理を学賞した体内時計研究。
光(太陽光)と食事と密接な関係があるという、体のリズムを刻む体内時計ですが、アルコールの代謝や酔いにも生体リズムとの関連がありました。
なんと、アルコールの代謝に必要なアセトアルデヒド脱水素酵素の分泌量が、時間帯で異なっていたのです。
体に入ったアルコールはアルコール脱水素酵素の作用でアセトアルデヒトになり、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素の働きによって酢酸に分解されます。
アセトアルデヒド脱水素酵素の分泌量で、アルコールの分解速度やそもそも処理できる量が変わってきます。
日中はアセトアルデヒド脱水素酵素の分泌が少ないため、アルコールの代謝が進まない=酩酊が続くのです。
夜の飲酒は酔っている時間が長く続かないのに対して、日中の飲酒による酔いは長引く、という生体リズムのせいで昼に飲む酒に酔いやすくなってしまいます。
昼にお酒を飲んで頭痛がひどくなるワケ
アルコールはまず、分解されてアセトアルデヒドになります。
このアセトアルデヒドは有害物質で、これが飲酒後の頭痛を引き起こしているのです。
アセトアルデヒドを分解して無毒化するのがアセトアルデヒド脱水素酵素なのですが、昼は分泌が少ないため、当然分解が進みません。
すると、アセトアルデヒドが悪さをして頭痛が起こってきます。
夜よりも、昼に飲むお酒の方が頭痛がツラいのは気のせいではなかったということですね。
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昼のデートでアルコールは…アリ? ナシ?
夜は飲んでもいいけど、昼に飲むのは絶対にダメ! なのかというと、そんなことはありません。
たまには昼間のデートでゆっくりグラスを傾けるのもいいですよね。
昼の酒には、飲み方のコツがあるのです。
なんといっても、夜に比べてアセトアルデヒド脱水素酵素の分泌が少なくてアルコール代謝の効率が落ちているのだということを知っておくことは大事です。
そのうえで、意識して水分を多くとったり、お酒の量自体を控えたりするようにしましょう。
昼のデートで飲むのは特別感もあるので、親密さを確認するにはもってこいですよね。
ただしその特別間で飲みすぎてしまって思わぬ事故や体調不良に結びつかないように、楽しいお酒にするための心構えは必要です。
どこからアル中??
どうしても飲みたい、時間を問わず飲みたい、昼でも夜でも関係ない…となると、アルコール依存症いわゆるアル中が疑われるかもしれません。
アルコール依存症患者の中には、昼間の飲酒を一つのターニングポイントと語っている方も多くいます。
適度な飲酒を自分でコントロールできているのであればもちろん問題はありませんが、時間帯に関係なく「飲まずにいられない」「何かしらの理由をつけては飲もうとする」という状態は、望ましくありません。
判断が難しいのは、アルコール依存症は深刻な事態になるまで表面化しにくいということ。
飲酒自体は成人であれば誰でもしていることですし、何ら法に触れることではありません。
また、コントロールが実際はできなくなりつつあっても、自分ではできているつもりだったりします。
飲むのを止められなかったことがあるとか、飲酒をしたせいで困ったこと(記憶をなくしたり怪我をしたりなにか壊したり等)があったとかの経験がある場合は、飲み方を見つめなおしてみましょう。
WHO(世界保健機関)スクリーニングシートはコチラ
http://alcoholic-navi.jp/checksheet/
オススメ昼酒
とはいえBBQ! とか、ビアガーデン! とか、昼のお酒が楽しみたい時もありますね。
日中はアルコールの代謝は落ちるとはいえ、エネルギーの代謝は高いので、そこを活かして、しっかり食べながら飲むのをオススメします。
食事を一緒にとることで、アルコールだけを摂取した場合に比べて、アルコールの体内への吸収速度が抑えられます。
血液中のアルコール濃度やアセトアルデヒド濃度は上がりにくくなり、酔いのまわるスピードもゆっくりになるのです。
飲み方に工夫をすることで、楽しく食べて、飲んで、ついでに歌って(?)大いに昼酒を堪能したいですね。
まとめ
酔いが回るのが早く、頭痛などの不調が出やすい昼の飲酒には体内時計の影響がありました。
日中は夜に比べてアセトアルデヒド脱水素酵素の分泌量が少なく、アルコール代謝が落ちてしまうのです。
それでも、食事をしっかり摂りながら飲めば、アルコールの吸収をゆっくりにできることがわかりました。
悪酔いしないように、しっかりコントロールしながら昼酒タイムを楽しみたいものですね。