ドローンとラジコンの違いを説明できるようになる!規制や操作、価格は?おすすめはどっち?

近年流行しているドローン。

空からの撮影やこれまで人が撮影できなかった場所へ行くことができ、見たこともない景色を届けてくれる一方、事故も多く聞かれています。

そういえば、ドローンとラジコンってどう違うのか、疑問に思ったことはありませんか?

空を飛ぶかどうか、であればヘリコプター型のラジコンとの違いが説明できないし、操作が違うのかしら…。

今回はそんなドローンとラジコンの違いをお伝えします。

ドローンとラジコンヘリはどう違う?徹底的に解説!

そもそも、ドローンとは元々軍事用に開発されたロボットです。

軍事用ロボットのうち、無人で空を飛ぶ(航空機)のことをドローンと呼んでいます。

形は様々ですが、一般的なのは回転する翼が複数付いたマルチコプター型です。

ドローンといわれて想像する、4か所に羽がついているタイプのものですね。

 

ラジコンヘリは「ラジオコントロールヘリコプター」の略で、無線で操作・操縦するタイプのものです。

ドローンと同じく軍事用としてもつかわれていますが、操作には人の力が不可欠です。

常に対象を確認しながら操作する必要があり、操作の練度によっては全く使えないこともあります。

これこそがドローンとラジコンヘリの大きな違いです。

ドローンにはGPSや角度を調整するセンサー、方向を確認できるコンパスなどが搭載されており、100%操縦しなくてもドローンがある程度自己調整をしながら飛行します。

簡単に言うと、目的地をあらかじめ入力しておけば自動で飛んでいくことが可能なのです。

ラジコンにこの機能はありません。

ドローンとラジコンヘリの決定的な違いは、『自律飛行が可能かどうか』にあるといえるのです。

 

ドローンやラジコンヘリを飛ばしたい!規制はあるの?

ドローンとラジコンヘリはどちらも空を飛行する物体です。

しかし、墜落事故が相次いだこともあり、2015年から「無人航空機」という扱いとなり、法律でルールが定められました。

この法律には次のものが該当します。

「飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(200g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く)」

200g未満であれば、ドローンもラジコンヘリも該当しませんが、おおよその機体がこの条件に一致します。

ちなみに、このルールに違反すると、法律により50万円以下の罰金が科せられます。

ルールには、以下のようなものがあります。

  • ・決まっている空域(空港付近や人口が集中している地域など)で飛行させることは原則禁止
  • ・上記空域を飛行させたい場合は、国土交通大臣の許可を得る必要がある
  • ・日中(日出から日没まで)に飛行させること
  • ・目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
  • ・第三者又は第三者の建物、第三者の車両などの物件との間に距離(30m)を保って飛行させること
  • ・祭礼、縁日など多数の人が集まる催し場所の上空で飛行させないこと
  • ・爆発物など危険物を輸送しないこと
  • ・無人航空機から物を投下しないこと
  • ・これらのルールを破って飛行させたい場合は国土交通大臣の許可を得る必要がある。

このように、基本的には「事故を起こさないためにこれだけは注意してね」といったことが法律で定められています。

このほかにも、各自治体が定める条例などでも細かなルールが決まっていることがありますので、ドローンやラジコンヘリを飛ばす際には一度しっかり確認をすることが大切です。

 

ドローンとラジコンヘリの操作性は?ドローンはどうやって操作するの?

ドローンもラジコンヘリも送信機またはプロポと呼ばれるコントローラーを使って操作するのは同じです。

しかし、ドローンは海外で発明されたロボットのため、国内と海外で送信機の設定が異なります。

モード1

日本国内で主流なラジコンヘリと同様の操作方法です。

左のスティックが前後、右のスティックが上昇と下降になっています。

左右の割り振りはモード2と同じです。

 

モード2

海外で主流の操作方法です。

左のスティックが上昇と下降、右のスティックが前後です。

上記の通りスティックの割り振りが逆のため、前に動かそうと思ったら上昇してしまったり、下降させようとして後ろに動かしてしまったりしてしまう可能性があります。

 

昔からラジコンヘリなどを飛ばしていて、ドローンも飛ばしたい場合はモード1の送信器を使うことをお勧めします。

これまでラジコンヘリなどを触ったことがなく、ドローンを初めて使う方にはモード2の送信機をお勧めします。

こちらの方が感覚的にわかりやすいことと、ドローンの操作マニュアルなどは国際的なものが多く、モード2での解説が多いためです。

 

今から始めるならどっちがおすすめ?ドローンとラジコンヘリを比べてみた!

今からドローンやラジコンヘリを始めたいという場合、何をやりたいかによってお勧めするものが変わります。

とにかく何かを操縦して飛ばしたい!屋内で飛ばすのがメインの場合

この場合はラジコンヘリがおすすめです。

値段も安く、屋内用の小さなものがたくさん販売されていますので、気軽に始めることができます。

また、屋内の場合は無線が届かなくなる心配もないので、操縦の練習にももってこいです。

 

とにかく何かを操縦して飛ばしたい!屋外で飛ばすのがメインの場合

この場合はマルチコプターのドローンがおすすめです。

プロペラが4か所にあって飛行が安定することと、ある程度自分で姿勢を制御してくれるので飛ばしやすいからです。

ただし、屋外での操縦にはお伝えした通り、様々な規制が伴います。

また、ドローンの操縦にはテクニックが必要ですので、できればドローンスクールなどに通ってから飛ばすことをお勧めします。

 

空撮がしたい場合

この場合はカメラがついているタイプかつ完全無人飛行可能なドローンがおすすめです。

しかし、こちらはかなり高度なテクニックやプログラミングが必要なほか、ドローンスクールでの講習が必須です。

空撮には許可も必要ですので、気軽に始めるには少しハードルが高いかもしれません。

逆にラジコンヘリにカメラをつけても空撮は可能です。

ドローンよりブレがありますが、本物のヘリから撮影したような臨場感が出ますよ。

こちらも許可が必要です。

 

まとめ

  • ドローンは目的地を指定すれば自律して飛ぶことができる。ラジコンは人間の操作が必要
  • ドローン、ラジコンともに法律で細かな規制がある。破ると罰則が科せられる場合もある
  • ドローン、ラジコンともに操縦にはある程度のテクニックが必要である。送信機のつくりも様々なので注意が必要。
  • 今から始めるなら自分の目的によってドローンとラジコンを使い分けよう!

いかがでしたか。

ドローンとラジコン、どちらにもそれぞれの良さがあります。

飛ばして楽しむもよし、撮影のための手段として使うもよしですが、ルールはきちんと守って使ってくださいね。