NEWSによると、
政府は、地上の目標を攻撃できる巡航ミサイルを開発する方向で検討に入った。
防衛省が2018年度から研究を始める予定の対艦ミサイルに対地攻撃能力の付加を計画しているもので、日本が対地巡航ミサイルを本格的に開発するのは初めてとなる。敵に占領された離島の奪還が主目的だが、敵基地攻撃も性能上は可能で、北朝鮮への抑止力向上にもつながる見通しだ。
巡航ミサイルは搭載したレーダーなどによって攻撃目標に向かう精密誘導兵器で、弾道ミサイルが放物線を描いて上空から飛来するのに対し、飛行機のように翼とジェットエンジンで水平飛行する。米国の「トマホーク」と共通点が多いことから、防衛省内では開発するミサイルを「日本版トマホーク」と位置付けている。
トマホークミサイルという言葉は聞いたことがあります。
性能は?値段は??
今回は、その辺りを調べてみる事にしました。
●トマホークミサイルとは?
全長:5.56m
直径:0.52m
速度:時速880km
「トマホーク」は主にレイセヨン社が開発した巡航ミサイルであり、高い性能と実績を持っています。開発は1970年代にスタートして、1980年から対地・対艦攻撃用の兵装として前線に配備され始めました。トマホークミサイルは使用する目標によって主に二種類あり、対艦攻撃用、対地攻撃用に分類されます。
トマホークミサイルの射程は3000kmです。
普通のミサイルは150~200kmぐらいですが、トマホークの場合は北海道の最北端の稚内から九州までは余裕で飛んでしまうということになります。
それほどの距離を飛ばすだけでも凄いですが、誘導させて3000km先の標的に命中させることができるなんて更に凄いですね。
誤差は、デジタル式情景照合装置というものを使って、最終的に誤差10mまでの精度で命中させるとのことです。ですが、誤爆も多いと聞きます。これはどういうことでしょう?
これはどうやら狙った建物などの標的に、子供などの民間人がいて巻き添えを食らうため、結果的に誤爆という報道に繋がっているようです。精度は高いのでしょうが、結果的には敵のみをピンポイントで狙うということは不可能でしょう。
さすがにここまではどんな精度の高いコンピュータや機械を導入しても、解決できないところに戦争の難しさがあると思います。
●トマホークミサイルの威力は?
トマホークミサイルは様々なバリエーションがあるため、その威力も多岐にわたります。弾頭を変更できるので、破壊力は搭載されている種類によって変わります。以前は核搭載型もありましたが、これが一番の破壊力を持っていたのは明らかです(引退済み)。
同じく引退している対艦攻撃型は着弾による破壊と延焼で艦の機能を喪失させる能力を持っていました。その破壊力は凄まじく、1発で通常の艦艇はもちろんのこと、大型艦も戦闘不能に陥ります。
現在運用されている対地攻撃型の中には通常弾頭の他に戦車や装甲車などの車両を広範囲で破壊するために子爆弾を100個以上内蔵したものがあります。広範囲にわたって甚大なダメージを与えることができます。さらに、地下の目標を攻撃するための強化徹甲弾頭を搭載したものもあり、地下陣地の破壊などに使用されます。
このように地上攻撃型は陣地や車両を破壊するには十分な威力があり、軍事施設も機能を喪失させることが可能です。実際にアメリカ軍が対地攻撃に使用する時は、1、2発とかではなくかなりの数のトマホークを発射するので破壊力は凄まじいものになります。
●トマホークミサイルの値段は?
トマホークミサイルの値段は約1億円です。
ちなみにですが、2017年4月にアメリカがシリアを攻撃した時に打ったトマホークミサイルの数は70発です。これだけで70億円・・・。
日本で開発するとしても、そんなには変わらない額になるのかと思います。
●まとめ
今回はトマホークミサイルについて調べてみました。
個人的に北朝鮮への抑止力になる事は賛成です。
戦争は勿論良くないと思います。しかし、自分達が攻められた時の準備をしているのとしていないのとでは訳が違います。
日本がこのミサイルを使う時がこない事を祈っています。
最後までお読み頂きありがとうございます。