不思議の国のアリス症候群は治る?ストレスが原因?セルフチェック方法など!

皆さんは、『不思議の国のアリス』という病気を聞いたことがありますか?

世界中で愛される児童文学『不思議の国のアリス』。

この作品と同じ名前のついた病気は子供に多いという病気のひとつで、脳の障害や異常にともなって起きる『変視』や『錯視』と呼ばれる見え方の異常が主な症状で、大人も発症する病気であり、ストレスが原因の1とも言われています。

この病気は適切な診断・治療を受けることで治ると言われています。

また、特に子供の場合は家族のサポートが治療の過程で大切になります。

今回『不思議の国のアリス症候群』について原因やセルフチェック方法などについてご紹介します。

不思議の国のアリス症候群は治る?

『不思議の国のアリス症候群』は命に関わる病気ではありません。

故に手術などを用いた治療ではなく、病気を理解して受け入れ、病気とつき合っていくことが大切となり、特に子供の場合は家族のサポートが必要不可欠です。

また、根気よく治療をしていけば治ると言われています。

ただし、子供の場合、『不思議の国のアリス症候群』と似たような視覚異常が現れる病気や障害として『てんかん』『広汎性発達障害』『統合失調症』『身体症状症』などがあります。

これらをもともと患っていて、その視覚異常症状として『不思議の国のアリス症候群』を呈することもあります。

これらを片頭痛による『不思議の国のアリス症候群』と誤って診断すると必要な治療が受けられません。

必要に応じてMRI(核磁気共鳴画像法)や脳波の検査などを受け、片頭痛以外の病気による『不思議の国のアリス症候群』ではないことを確認する必要があります。

どんな病気?有名な症状は?

『不思議の国のアリス症候群』とは脳の障害や異常にともなって起きる『変視』や『錯視』と呼ばれる見え方の異常が主な症状である、大人も発症する病気です。

具体的な症状の一例

  • 片頭痛がある
  • ものが大きく/小さく見える
  • 自分の身体の大きさが変わる=周囲が大きく見えたり小さく見えたりする
  • 自分の身体が変形したように見える
  • 相対的な大きさが実際のものと異なって見える
  • 風船玉のような物体が視界いっぱいに現れる
  • スマートフォン画面が歪んで見える
  • 視界がモザイク状になる …など

 症状には多様性があり、他にも様々な症状があります。

また、これらの視覚異常が、片頭痛とセットとなって現れることが多い点も特徴です。

ただし、子どもの場合は必ず頭が痛くなるわけではないので注意が必要です。

周期的に嘔吐する『周期性嘔吐』や腹部に漫然とした腹痛が現れる『腹部片頭痛』と呼ばれる症状も、小児片頭痛の特徴として知られています。

セルフチェック方法

先ずは以下の3点(上記具体的な症状の一例の3点)がないか確認してみましょう。

そして、時間を置いても症状が改善されなかったり、何度も同じ症状を繰り返すようなら『不思議の国のアリス症候群』の疑いが考えられますので、病院(神経内科、脳神経外科、神経眼科)を受診しましょう。

  • 片頭痛がある
  • ものが大きく/小さく見える
  • 自分の身体の大きさが変わる=周囲が大きく見えたり小さく見えたりする

原因は?ストレスもその一つ?

脳の中で空間認知や運動を司っている『第五次視覚野』の異常が原因と考えられています。

子供の場合は、小児片頭痛によるケースが多いのですが、熱性けいれんや高熱、脳炎のあとに起きることもありますし、1〜2カ月経ってから症状が現れる場合もあります。

新学期など環境の変化などによる不安やストレスが影響することもあります。

これは大人にも共通することで、新社会人などにも同じことが考えられます。

ただし、子供の場合は似たような視覚異常が現れる病気や障害として『てんかん』『広汎性発達障害』『統合失調症』『身体症状症』などがあります。

これらをもともと患っていて、その視覚異常症状として『不思議の国のアリス症候群』を呈することもあります。

病院は何科?治療法は?

この病気の専門は神経内科や脳神経外科、神経眼科ですので、こちらの科を受診しましょう。

また、小児片頭痛の場合は、小児神経科です。

そして、必要に応じて頭痛専門医を紹介してもらいましょう。

命に関わる病気ではないため、病気を理解して受け入れ、病気とつき合っていくことがまずは大切となるので、日常生活に気を配ることが主な治療法となります。

具体的には規則正しく生活する、しっかり睡眠を取る、ストレスを避けることなどを心がけましょう。

また、子供が症状を訴えた場合は症状を訴えた時は『おかしいんじゃないの?』『気のせいでしょ』といった否定的な言葉や投げやりな対応はNGです!

親は話をよく聞き、視覚異常以外の体調の変化についてもよくみることが大切です。

先ずは子供に寄り添い、症状をよく聞いてから必要によっては病院を受診しましょう。

まとめ

今回は『不思議の国のアリス症候群』についてご紹介しました。

聞きなれない名前の病気ですが、誰にでも起こりえる病気です。

日頃からご自身の身体の声に耳を傾け、無理せず規則正しい生活を送るようにしていきましょう!

皆さんは自分にあったストレス発散方法がありますか?

ストレスをためていいことはありません!

お天気の良い日は軽くウォーキングをしてみたり、お友達と食事に行ったり、自分にあったストレス発散方法を見つけることも大切です。

また、子供に多く見られる病気の1つです。

お子さんがいるご家庭のお父さん・お母さん!

子供のことをよく見て、そしてコミュニケーションをたくさんとるようにして下さい!

もしかしたら、会話の中で『不思議の国のアリス症候群』の症状を訴える場合があるかもしれません。

その時は適切な診断・治療をすれば治りますのでご安心下さいね。