以前からある文春砲。
最近ではこの影響で引退してしまう芸能人も出てきている。
一体誰がこの文春砲で得をするのか?
世間の反応はどうなのか?
今回考察してみたいと思う。
文春砲の影響
文春砲とは
文春砲とは、週刊文春によるスキャンダルニュースのことだ。
芸能人のスキャンダルをいち早くスクープし、世に知らしめる。
以前は普通に”スクープ”だとか”スキャンダル”とか言っていたと思うが、最近では文春砲という呼び方が定着している。
一説には、AKB48などアイドルの台頭を受け、”スキャンダル=甚大な被害を受ける”という連想から、文春砲と呼ばれるようになったらしい。
最近の被害者
この記事を書いている現在では、小室哲哉に対する文春砲が世間を騒がせている。
くも膜下出血により介護が必要な妻・KEIKOがいるにもかかわらず、看護師と不倫をしていた、と報じられている。
本人から男女の関係は明確に否定されている為、不倫という意味で真偽の程は確かではない。
が、30年間もの間一線を走り続けていた小室氏は、これがきっかけで引退することとなってしまった。
これ以外にも筆者として非常に印象に残っているのが、川谷絵音とベッキーのスクープ。
これは既婚者である川谷がベッキーとの密会や旅行などを報じた事件となっている。
特に印象に残っているのは、既婚者である川谷はお咎めなしで、ベッキーは長期間の謹慎処分。
普段の活動として、川谷はバンドマンということもあるので、許されたのだろうか。
ちなみにその後、川谷は別の相手(ほのかりん)との交際、飲酒疑惑をさらにスクープされ、事務所から活動休止処分を受けている。
批判の声
以前から文春砲に対する世間の声はあちらこちらでつぶやかれていた。
また今回の小室氏の件で、芸能界でも多くのコメントが出されている。
特に芸能界では元被害者の声というのもあるが、客観的に見た意見ともとれる。
芸能人
舛添要一氏
不倫疑惑が報じられた小室哲哉が引退を表明。優れた才能がまた一つ消えていく。週刊誌による興味本位の有名人不倫報道、いつまでこんな非生産的なことを続けるのか。日本は確実に劣化していく。
堀江貴文氏
文春クソ
アジカン後藤正文氏
些細な、誰かの人間らしい失敗よりも、露わにするべき悪事があるのではないかと思う。どうかしてる。
ドラゴンアッシュ桜井誠
もういい加減、一瞬の娯楽感覚の報道で、大切な財産を破壊するくだらないニュースは必要ない。俺の大事な音楽を返せ。
世間
全盛期すぎて慎ましく妻を介護してる小室哲哉を引退に追い込むなんてジャーナリズムでも何でもないし、人には人の想像つかない事情や弱さがあるんだよ。それを浮気だ不倫だって追い詰めて権威でも権力でもないものを暴いてどうすんの。
週刊文春という伝統ある雑誌に対して抱いていた敬意が、この2年ほどの間に、ほぼ消滅したことをお知らせしておきます。
週刊文春はこれで満足か!!!!????私達の小室哲哉を返せ!!!!!!!!!!!
週刊文春は、小室哲哉のような稀有な才能を引退に追い込んだ責任をどうやって取る気なのか。
考察
ここまでを踏まえて、今回の件、筆者としても考察しておきたい。
不倫というのは許される行為ではない。
が、小室氏は今回男女関係はなかったことをきっぱりと公表している。
また妻KEIKOへの介護をしながら、自分でも病気を患い一人孤独な治療・療養を続けていた、という大変な背景もある。
しかし、このような報道がされれば、証明ができない小室氏は世間からのあらぬ疑いやイメージダウンは必ず受けることになるだろう。
週刊文春は当然この辺理解しているはずだ。
その結果が、偉大なるアーティストの引退。
週刊文春はここまで想像していなかった、ということはあるまい。
一つの終結ビジョンとして、引退も想定内だったと思う。
では何が目的だったのか?
恐らく単純で軽率な「話題性の獲得」であると筆者は考える。
一時の話題を獲得するというエゴ、そしてそれに伴う一時的な週刊文春の売上増。
彼らも商売であるので、これを否定するつもりはない。
が、最近のやり口は、非人道的な行為に近づいてきてしまっているような気もする。
是非、今回の事件を機に、本当に大切なものというのを見直されることを、切に願う。
まとめ
今回は文春砲の被害と世間からの声をまとめてみた。
スキャンダルは単純に見ていて面白い。
が、度を越したスキャンダルや、スクープされた方の末路が悲惨なケースが近年増えてきている。
一部の人間の娯楽で、素晴らしい財産を失わないよう、そろそろ見直すじきなのではないだろうか。