舞さん
皆さんご存知ですか?
聞いたことはあるけれど詳しくは知らない方や、雑誌でみたけどどこで食べられるの?という方などまだまだ、身近ではないですよね。
舞さん
チョコレートが大好きな私としては、ぜひとも一度試してみていただきたい一品です!
今回は、少しチョコレートの世界を垣間見ながら、ビーントゥバーチョコレートをご紹介したいと思います。
`bean to bar’ chocolate
その名の通り`豆から棒‘=`カカオ豆から板チョコ’へという意味が込められています。
もちろん、板チョコ限定ではありませんよ。笑
今までの商品の製法は、カカオ豆を焙煎しすでにブレンドされチョコレートの形となったタブレット(板チョコ)やクーベルチュール(製菓原料に適したチョコレート)を溶かし、オリジナルの味付けをするのが主流でした。
しかし、このカカオ豆からチョコレートに加工する過程全てを一つの生産者が行うことを、bean to bar と呼びます。
アメリカ発祥のこの製法は、ヨーロッパを経て日本へと瞬く間に広がりました。
全ての工程を一つの生産者が行うことで、季節による材料への対応が細かい事や、新鮮なチョコレートを提供できるという魅力があります。
また、こだわりのブレンドをうたうお店が多く、カカオ豆本来の味わいを楽しめると好評です。
香料や保存料などを入れないオーガニックを意識する方にも、おすすめですよ。
カカオ豆って?
ビーントゥバーチョコレートは、カカオ豆の選別から始まります。(生産者によっては、栽培から関わることも!)
カカオ豆、なんとなくラグビーボウルの様な形をした実を思い浮かべますよね。
カカオ豆は主に赤道周辺の熱帯気候地域で栽培されています。
カカオの木は正式には`テオブロマ・カカオ’といい、「テオブロマ」はギリシャ語で「神様の食べ物」という意味です。
神秘的で、昔から大切にされていたことを感じますね。
カカオの樹は高さ7~10m、幹の太さは大きいもので30~40cmに生長します。
カカオの木は無数の花を咲かせますが、そのうち実となるのは100分の1ほどといわれています。
カカオは日陰を好み、また肥沃な土壌も必要です。
日陰のための背の高い木を、`日おおい木’と呼びバナナやカシューナッツなどの果樹が適しています。
トリニナードのエリスリナと呼ばれる木は、日陰と良い土を作るとされ、カカオ栽培農家にとって「カカオの母」として大切にされているほどです。
カカオはいちから栽培をはじめると、実をつけるようになるまで約5年かかるため辛抱強く育てていかなくてはいけない植物なのです。
カカオは多様な品種が存在しますが、大きく分けると3つになります。
クリオロ、トリニタリオ、フォラステロのです。
このうちフォラステロは市場占有率が80%と高く、もっとも身近な品種と言えます。
しかし、先に説明したように、カカオの品種はとても多様です。
生産量が少なく、大量生産には向かなかった品種のなかにも、もちろん上質なカカオ豆は存在します。
そのカカオ豆を発掘し、使用することが出来るのがビーントゥバーチョコレートの強みです。
カカオ豆のなかでも、発酵がしっかりとして香りが良い豆をファインカカオと言い、小規模のビーントゥバーチョコレート生産者はこの豆を主に取り扱っています。
今までにないチョコレートを味わえると好評なのが、合点がいきますね!
カカオ豆がチョコレートになるまで
では、カカオ豆はどのように姿を変えてチョコレートになるのでしょうか。
簡単にご説明しますね。
工程は主に
- カカオの実から豆を取る
- 豆を乾燥・発酵させる
- 異物を取り除く
- 焙煎
- 粉砕
- 風選
- 摩砕
- コンチング
- テンパリング
- 成型・完成
の工程から出来ています。
イメージしにくい工程もありますよね。
カカオ豆を選び抜いた後、香ばしくしたカカオ豆を砕き薄皮と中身(カカオニブ)に分けます。
このカカオニブを磨り潰しペースト状にしたら、さらに練り上げることで滑らかな舌触りに仕上がります。
チョコレートの性質を生かし、調温作業を行い艶のある型外れの良い状態にすることで、綺麗なチョコレートが出来上がるのです。
簡単な説明でしたが、少しはイメージしていただけたかな?と思います。
この行程ひとつひとつが、味を決める大切なポイントになります。
作業や品質を守ることで、美味しいチョコレートを作りながらオリジナリティのある商品を産み出すことができるのですね。
どこで食べられるの?販売店舗をご紹介!
そろそろ、食べたくなってはきていませんか?
作り手のこだわりと、情熱の伝わるチョコレートを味わえる店舗をご紹介します。
「green bean to bar chocolate」
所在地/東京都目黒区青葉台2-16-11
ガラス張りの工房が、見学気分で楽しめる人気のお店です。
主軸商品はオーガニックのカカオ豆とオーガニックのきび砂糖だけで作られる板チョコ。
パッケージもお洒落なので、そのままで十分プレゼントになります。
また体験ワークショップもあるので、チェックしてみてください。
福岡県に2店舗目があります。
「Minimal – 富ヶ谷本店」
所在地/東京都渋谷区富ヶ谷2-1-9
「インターナショナル チョコレートアワード アメリカ&アジア太平洋大会2016」でお店のチョコレートが出品部門において最高賞の「ゴールド(金賞)」を含む3つの賞を受賞しています。
カカオ生産地に足をのばし、選び抜いた豆から作られるチョコレートはもちろん香料などの添加物不要です。
おすすめは、二種類のオランジェット。
朝にぴったりの爽やかな風味、夜のデザートにワインで煮込んだスパイシーなオレンジ。
大人なチョコレートは、どちらの味も喜んでもらえるはずです。
「Mesa de feliz カフェ」
所在地/東京都文京区本郷2-26-11 1F
今まで紹介したチョコレート専門店とは違い、こちらはカフェです。
もともとは、同じ店舗内のスパニッシュレストランがメインでしたが、チョコレートを手作りして提供したいという、パティシエの方の思いで誕生しました。
もちろんチョコレートはbean to bar。
濃厚なチョコレートテリーヌがおすすめ、コーヒーとの相性抜群です。
チョコレート専門店だと敷居が高く感じてしまう方、ぜひバレンタインデートのコースにカフェでのんびりとしてみてはいかがですか?
遠くて行けないという方に!通販情報!
スペインチョコ、アマリエのチョコレート缶
200年以上bean to barでのチョコレート製造をしてきた歴史あるチョコレート店です。
チョコレートの味はもちろんのこと、缶の見た目もお洒落なので、食べた後も記念に取って置くこと良いですね。
ベルナシオンの板チョコレート
フランスの食の都リヨンの老舗、ベルナシオン。
人気なからも、味を落としたくないと支店はもっていません。
そんなこだわりのチョコレートはシックで落ち着いた面持ち。
年上のあの人に…いかがですか?
ダルシーのビーントゥボンボン
http://www.daimaru-matsuzakaya.jp/ITEM/17B225162
見た目も美しいボンボンショコラがなんと、bean to barで楽しめる商品です。
五種類それぞれの個性を楽しみながら、ぜひ会話にも花を咲かせてくださいね。
まとめ
- bean to barとはチョコレート製造をカカオ豆から全て一貫して行うこと
- カカオ豆は種類豊富で、奥が深い植物
- オーガニックで無添加の商品多数
- 香りとカカオ豆の違いを楽しむにはうってつけ!
- 店舗は年々広がっているので要チェック
- 海外のbean to barチョコレートは通販がおすすめ
- 初めてで、少し試してみたい方はカフェやイートインを試してみて
皆さんいかがでしたか?
少し聞き慣れない単語に、???が浮かんだ人も多かったと思います。
けれど、そんな人こそ百聞は一見にしかず!ですよ。笑
いつもと違うチョコレートを見つけると、どんどん試してみたくなること間違いなしです。
どのお店も美味しく、その上お洒落!嬉しいこと間違いなし!
ぜひ好みの一品を探してみてくださいね。
折角なので素敵なプレゼントを、自分自身にも贈って楽しんでください。
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